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Atlier Chiriri

〜カラダとココロに優しい時間〜

愛別離苦

いちごのミルクレープ

いちごのミルクレープ

Avril.8.2024

 

先週、娘が中学校に入学しました

ここから車で3時間半かかる場所での

寮生活が始まりました

 

入学式に行く途中

車の後部座席で

窓の外を見ながら

「このままおうちに帰りたいな」

誰に言うわけでもなく

呟く娘の声が

頭の中にずっとこだましています

 

当日まで

「不安?」と聞けば

「うん」

と頷く程度で

元々、あまり自分の気持ちを

さらけ出さず

内側で処理する彼女の口から

思わず出てしまった言葉は

きっと溢れてしまうくらいになった

本心だったのだろうなと

 

少し離れて暮らすだけだと

きっと大丈夫だと

入学を決めた時から

心の準備をしてきたつもりだったけれど

いざ行ってしまった彼女の存在は

私にとっては大きすぎたようです

 

心にぽっかりと穴が開いたようで

少し気持ちは不安定で

突然涙が溢れたり

最近は出ていなかった症状が

強く出てきたり

今まで経験しなかったタイミングで

症状がでたり

母親にとって

子供達の存在は

本能の部分に関わっているのか

自覚している事と

全く別の次元で何かがおきているようです

 

仏教の教えの中にある

四苦八苦の一つに

愛別離苦

と言うものがあります

 

愛するものと別れなければいけない苦しみ

 

私はずっとこれは死別の事を

イメージしてきました。

 

でも、違った

 

もっとずっと身近なものだったと

今頃気づく

 

会えなくなったわけじゃない

たった数時間の距離なのに

こんなにも苦しい

 

会いたいな

声が聞きたいな

どうしてるのかな

大丈夫かな

泣いてないかな

ご飯食べたかな

お友達はできたかな

眠れているのかな

 

離れている時間も

四六時中

ふと考えるのは娘のこと

 

スーパーに行っても

あの子の好きなお菓子を見ては

送ってあげたいなと

思ったり

今度帰ってきたら

これを食べさせてあげようと

考えていたり

 

子離れができていない母親で

恥ずかしいですが

これが私

娘に支えられていた私

娘のおかげでここまで生きてこられた私

娘のおかげで感じることができた

たくさんの幸せ

これからは離れているからこその

近くにいてでは作ることのできない

絆をしっかり結んでいきたいなと

思うのです

 

娘の大好きなミルクレープ

春休みの間に作って

食べてもらうことができました

 

次回会える予定はゴールデンウィーク

少し忙しくしていれば

気がまぎれて

あっという間に感じられるのかなと

お仕事や趣味で

意図的に

毎日を埋めようとしてしまう

この頃です

 

今日から下の息子は新学期

今年からスクールバスを卒業して

公共交通機関を利用して

通学することにしたので

今朝は一緒に電車の乗り方の

確認をしながら

送ってきます

 

今日も子供達を誇りに

笑顔で軽やかに

 

Chi-ri-ri

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